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淋病になる感染経路と症状について

淋病は、性行為や性行為に準じた行為による感染経路が最も感染患者が多いのが特徴の性感染症です。
発症原因の淋菌自体は、感染患者の粘膜を離れると乾燥や温度変化によって数時間で感染能力を消失するとされています。
器物を介した間接的な接触などの感染経路による淋病の感染リスクは非常に低く、感染部位の粘膜や淋菌を含む分泌物との直接的な接触による感染リスクが最も高いとされています。
しかし、人間が心地よいと感じる室温と多湿な環境は人間の体内環境に近い事から発症原因の淋菌が感染能力を喪失するまでに時間を要します。
バスチェアや感染患者の使ったタオルの使い回しでも感染する事があり、感染部位が直接接触するリスクの高い便座も感染リスクが低いものの淋病に感染する事があるので危険です。
淋病は、基本的に感染から2日間~9日間程度の潜伏期間を経て発症しますが、性別や感染部位によって症状が異なる性感染症です。
男性の感染患者は、淋菌が尿道で繁殖する事から灼熱感を伴う堪え難い排尿痛や白色~緑色の膿の排出などの症状が現れる淋菌性を発症します。
自覚症状のない感染患者も多く切迫尿意や排尿困難などの症状を伴う前立腺炎や膀胱炎を併発してしまう事があり、更に放置すると不妊症の原因となる精巣上体炎を発症する事があります。
女性の感染患者は、膣や子宮頸管部で淋菌が繁殖する事から膣炎や子宮頸管炎を発症します。
男性よりも自覚症状の無い感染患者が多い特徴があり、不妊症の原因となる卵管炎や卵巣炎の併発に加え骨盤内腹膜炎や肝周囲炎を発症する事があります。
治療は、ペニシリン系抗生物質に分類されるβラクタム系抗生物質アモキシリンによる薬物療法が行われます。
アモキシリンは酵素ペニシリン結合PBPと結合する事で淋菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの糖鎖構造の形成を阻害します。
ペプチドグリカンを不足させる事で淋菌を死滅させる医薬効果を発揮する一方で、比較的副作用が少ない治療薬です。

梅毒の感染経路と症状について

梅毒は、感染部位や発症原因の梅毒トレポネーマを含む分泌物に直接接触する性行為や性行為に準じた行為による感染経路が大半を占めています。
淋病と同様のバスチェアや便座及びタオルなどの使い回しでも感染リスクが低いものの梅毒に感染するので危険です。
梅毒は、感染後3週間~6週間程度の潜伏期間を経て発症しますが、症状は第1期~第4期に分類されています。

第1期
一般的に感染後3週間~約3カ月までの期間の症状を対象とし、初期硬結や硬結の中心から膿を出す硬性下疳が四肢や口腔内及び外部性器周辺などに発症します。
女性は膣や子宮頸部の粘膜に発症する事が少なくありません。
第1期の症状は、2週間~3週間程度で自然治癒したかの様に沈静化します。
第2期
第1期の症状が消失してから4週間~10週間程度経た感染後約3カ月~約3年までの期間の症状を対象とします。
10mm~20mm程度のバラ疹や白い梅毒性丘疹などの発症に加え、発熱や節々の痛みなどのインフルエンザ様相の症状を併発する事があります。
第3期
第2期の症状の消失後数年の潜伏期間を経て神経梅毒や結節性梅毒疹などの重篤な症状を発症しますが、感染患者によっては潜伏期間が数十年から発症しない事もあります。
第4期
感染から10年~15年程度経過した末期症状を指し、大動脈瘤や神経障害に加え、多臓器不全や進行麻痺などの重篤な疾患を併発する末期症状期です。

梅毒の治療法は、アンピシリンなどの抗生物質を投与する薬物療法が行われ、梅毒トレポネーマの細胞壁を構成するペプチドグリカンの生合成を阻害する事で細胞壁を弱体化します。
細胞壁は、弱体化する事で自身の高い浸透圧に耐え切れなくなり自壊してしまいます。
しかし、ペニシリン系抗生物質にアレルギーを持つ感染患者への処方は禁忌とされ、ミノサイクリンやドキシサイクリンなどの抗生物質が処方されます。
アモキシリンは、細胞壁を弱体化する事で病原を死滅させる医薬効果を発揮する抗生物質なので、細胞壁を持たない人間の細胞には悪影響が皆無に等しく副作用が少ないと考えられています。

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